オンラインショップ
楽天市場宮地ミュージックオンライン
yahoo
デジマート
  • dekoni audio
  • isovox
  • cla10
  • SHURE
Shop Information
アクセス
JR御茶ノ水駅より徒歩6分
JR秋葉原駅より徒歩10分
東京メトロ「淡路町」「小川町」「新御茶ノ水駅」より徒歩1分
>>アクセス・店舗情報

営業時間
11:30〜19:30

定休日
正月休み(1月1〜2日)のみ

TEL:03-3255-3332
FAX:03-3255-0382

 
ピュアなサウンドが魅力のPyramix DSD Multitrack Recordingが、現代の制作環境にいかにマッチするのか?24trで試してみました!
20150626_1391268.jpg

前回もお伝えさせて頂いた通り、Miyaji Professional Divisionでは、さらなるトラック数の実現と安定性を兼ね備えたPyramix MassCore256システムが稼働する専用PCおよび、24 IN/OUTのDSD対応AD/DAを実装したHORUSを用意し、様々な活躍を展開する黒沢健一氏をメインとしたプロジェクトに、商業ベースでのレコーディング・セッションにいかに溶け込ませることが出来るのか???東京町田市のDUTCH MAMA STUDIO様のご協力も頂きながら、テスト・レコーディングを行いました!

Pyramix MassCoreシステムを駆使した、DSD 24tr Test Recordingを決行!Part.1 >>

Pyramix Native Mastering Pack + HORUSを基本にした8trレコーディングの模様も、以前にレポートさせて頂きましたが、今回はより一層実践的なレポートが出来るのではないか???と考えております!

DSD Multi Track Recording with MERGING Pyramix! >>

セットアップの解説が中心だった前回から、Part.2となる今回のレポートでは実際のレコーディングの模様を中心に、ワークフローの流れをレポートいたします!

20150626_1391269.jpg

まずはDSDレコーディングを行うPyramixマシンへのシグナル・フローがどうなっているのか???というのが上の図となります。
シンプルなシグナル・フローになっているのがお分かりかと思いますが、これがPro Toolsの場合ですと、メインアウトを中心にキュー用のアウト、センド/リターン用のIN/OUTをSSLに立上げることはあるにしても、モニターのためだけに全てのアウトプットをミキサーに立上げることはほぼないでしょう。

DSDの場合は、個別のチャンネルに入力されたシグナルは、個別のチャンネルで出力しない限りモニターすることが出来ませんので、インプットに対応したアウトプット全てをミキサーに立上げる必要がある、というところが大きな違いです。
言ってしまえば、PyramixでDSDマルチトラック・レコーディングを行うという事は、DAWがレコーディングの中心となる以前、アナログ/デジタル・レコーダーで作業を行っていたときの様な感覚に近いでしょう。

もちろん、DSDのままでは波形編集はもちろんのこと、クロスフェードやプラグインを掛けることも出来ませんが、ミックス時はともかくレコーディングの段階では大きな問題にはならないと思われます。
ミックスの場合には、最終的な納品形態などを考慮に入れた上で、ベストな方法をチョイスする必要があるのですが・・・

20150626_1391270.jpg

さて、機材のセットアップの解説はここまでとして、レコーディングの模様をお伝えいたしましょう!

今回はヴォーカル、アコースティックギターの方にはサウンドロック/ブースに入って頂きましたが、ドラム/ギター/ベースの方はライブルームに集まって頂き、全てを含めた一発録りにてベーシックのレコーディングを行いました。(ベースアンプ/ギターアンプはブースに入れています)
さすがに一流のミュージシャン揃いという感じでしょうか、わずか2〜3テイクも録るとベーシックは完了です!
ちなみに、黒沢氏のヴォーカルは、当初ガイドのつもりであったのですが、ほどよい緊張感の中で素晴らしいテイクをレコーディングすることが出来、OKテイクとして採用されることになりました!

印象的だったのは、キュー・サウンドの感触がいつもの慣れたPro Toolsと全く違う、というお話を皆さんからお聞きしたことでしょうか。
具体的にはデジタルの匂いが全くなく、自然に聞こえるという事のようで、それが演奏にもいい影響を与えるばかりか、バンドで合わせた際のグルーヴにまでいい影響を及ぼしているのが実感出来たという事です。
編集等でグルーヴを調整する、と言う手もあるかもしれませんが、なによりもミュージシャンが気持ちよく生み出しているグルーヴをそのまま記録出来る、というのは大きなアドバンテージ足りうるのではないでしょうか?

20150626_1391271.jpg

ベーシックが完成すると、次はパンチイン/ダビングへと作業は移ります。

さすがにPro Toolsのような柔軟性を持っているとは言いがたいPyramix DSDでのパンチイン/ダビング作業ですが、やや長めにレコーディングを行うことで対処は出来そうです。
前述したように、DSDの場合はクロスフェードを掛けることすら出来ませんので、長めに録っておいて一番つなぎが目立たないところにあわせて、クリップの長さを調整する必要があることから、作業をされる方は大変かもしれません。
しかし、よりよい音楽をよりよい状態で記録するためには、仕方ない部分でもありますし、クライアントであるアーティスト/ミュージシャンの意向を最大限活かすためには、効率化が二の次になるのも仕方ないでしょう。

作業中に最も印象に残ったのは、軽快なビートに乗って歌い上げる「Looking for the places」にダブルでヴォーカルをかぶせるために、ダビング作業を行っていた黒沢氏のお言葉でした!
アナログ・レコーダーの時代からスタジオ作業を経験している黒沢氏にとっては、Pro Toolsでのダビン作業とは違和感を伴うものであったようです。
しかし、Pyramixでの11.2MHz DSDダビング作業は、解像度が高いだけでなく、アナログに近い自然なサウンドのため、違和感のない自然な歌入れが可能だったということでした!

願わくは、アーティスト/エンジニア双方の観点から、こういった効率優先ではない音楽優先のワークフローが根付いて欲しいとも思いますし、それによって生まれる緊迫感を伴ったサウンドがリスナーの心を捕らえて欲しいと思っています。

20150626_1391272.jpg

レコーディングが完了したところで、次に行うべきは編集〜ミックスという流れになります。
DSD Multitrackでレコーディングした素材は、そのままではクロスフェードはもちろん内部ミックスも出来ないのは先にも触れましたが、いくつかの選択肢が考えられます。

・DSDプロジェクトをDXDプロジェクトに変換して、編集〜ミックスを行う
11.2MHz DSDでレコーディングした素材を、24Bit/352.8kHz PCMに変換することによって、編集〜内部ミックスを可能にするDXDフォーマットですが、対応しているプラグインが多くないという事を含め、他のミックス方法と比較する必要がありそうです。
実際には、DXDプロジェクトを行ってもオンザフライでの変換をPyramixが行っているため、ファイル書出し/レンダーを行わない限り元のデータはDSDのままであるのですが、ピュアなDSDサウンドに拘るのであれば選択肢にならないかもしれません。
通常のDAWが取り扱う24Bit/192kHzの、およそ倍の精度を誇るため、PCMとしては最高の結果が得られるのは間違いないのですが・・・

・DSDソースをHORUSからアナログ・パラ出しし、アナログ・ミキサー等でミックスする
これが一番DSDらしい結果を残すことが出来る、とも言えるのですが、この場合に重要になってくるのはマスターに何を使うか?と、アナログ・ミキサーのクオリティでしょう。
今回ご協力頂いたDUTCH MAMA STUDIO様のように、メンテナンスの行き届いたSSL等があれば最高でしょうが、いつもこういった機会があるとも限りません。
現代ではクオリティの高いサミング・ミキサー等もありますが、ただ混ぜるだけのものであれば、オートメーションの出来ないDSDプロジェクトを素晴らしいミックスに仕上げるのも困難なことだと言えます。
個人的には、HORUSの許す最大トラック数からステレオ分差し引いてレコーディングし、アナログ・ミキサーでミックスを行いながらステレオ・ソースをHORUSに戻す、というのがいいですね!

・DSDソースをPro Toolsに流し込み、編集〜ミックスを行う
Pyramixをレコーダーとして考えた上で、効率も重視するのであれば、この方法が最も現実的なのかもしれません。
これであれば、既に定着したとも言えるPro Toolsのワークフローを保ったまま、編集/ミックス/プロセッシングを行うことが可能なので、アーティストのグルーヴを最高に捉えた上で、より綿密に楽曲を造り込んでいくことが出来ますね。
90年代のアメリカンロック等では、アナログマルチにレコーディングした演奏をPro Toolsに流し込んで編集、という事も行われていましたが、まさにPyramixがアナログマルチに置き換わるイメージだと思って頂いて良いでしょう。
しかし、Pro Toolsのデータとなった場合のサウンド変化が許容範囲であるかどうか?判断が難しい部分になるかもしれません。

20150626_1391273.jpg

今回の場合は、諸々の事情によって、最終的にPyramixでレコーディングした演奏を24bit/96kHzでPro Toolsに流し込み、編集/ミックス/プロセッシングを行いましたが、エンジニアの永井氏の言葉によれば「それでもDSD256、11.2MHzでレコーディングした素晴らしいサウンドが残っている」という事でした!

個人的には、例えばDSDプロジェクトの際に、HORUSのアウトプットレベル調整がPyramixのオートメーションに連動することが可能になれば、それだけでもワークフローの幅が大きく広がるのではないか??と考えているのですが・・・

いずれにしても、今回の成果とも言える、完成系2曲の一部をお聴き下さい!

Boots



Looking for the place


現時点では、最高のサウンドを誇っていると言えるDSD256 11.2MHzのサウンドを、ネイティブで聴くことの出来る環境を整えるのは容易ではないかもしれません。

しかし、実際に11.2MHzのサウンドファイルを配信し始めているところも出て来ていますし、ハードウェア的にはそのサウンドファイルを再生することの出来るものも出て来ています。
その素晴らしいサウンドを多くの人が共有することが出来るようになったなら・・・
閉塞感の漂う音楽業界、アーティストやエンジニア、プロデューサーをはじめとした特に制作に関わる方にとって、大きなブレイクスルーとなる様な気がしてなりません。

そして、よりよい音楽/サウンドを求めて、可能な限り冒険することの出来るアーティスト/エンジニアがいなくならない限り、音楽はいつまでも輝き続けることが出来るでしょう!
今回、そういった実験的なレコーディングに快く参加し、楽曲を公開させて頂いた黒沢氏には、改めまして感謝させて頂きたいと思います。

次回は、同様に24tr DSD256 11.2MHzにてライヴ・レコーディングを行った模様もご紹介しつつ、構成によっては決してPyramixが手の届かない様なシステムではない、という事を解説させて頂きます!
お楽しみに!

Miyaji Professional Divisionではお客様のニーズに応じて、最適なPyramixシステムをご提案させて頂きますので、お電話:03-3255-3332/問合せフォームよりお気軽にお問い合わせ下さい!

お問合せフォーム >>

(文:Miyaji Professional Division:梓澤)

20150626_1391274.jpg



  • dekoni audio
  • isovox
  • cla10
  • SHURE