Report:MERGING HORUS + PT64 Option Card!Pro Tools HDXとのダイレクト接続の実際は?インストール編!

Pyramixとの組合わせでDSD256 11.2MHzを実現する、世界最高峰のAD/DA/インターフェイスMERGING HORUS!そのHORUSとPro Tools HDXダイレクト接続を可能にするPT64 Option Cardが遂にリリース!早速検証を行ってみました!

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以前の記事でもお伝えいたしましたが、2014年4月にRavenna CoreAudio Driverがリリースされたことにより、Pro Toolsユーザーのみならず、CoreAudioで動作するMacアプリケーションでHORUSの高品位なサウンドを享受出来るようになっていました。
しかしPro Tools HDXユーザーにとっては、チャンネル数等に制限が存在するCoreAudio接続よりも、Mini DigiLinkを使用したダイレクト接続が望まれていたのも事実でしょう。
その要望にMERGINGが応える形でリリースされたのが、IOM-H-PT64 Option Cardという訳です。

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このPT64 Option Card、どのように動作するのか?Ravenna NetworkをどのようにPro Toolsへルーティング可能なのか??Pro Tools HDXで使用した場合のサウンドは???などなど、様々な方が興味を持たれていることでしょう。
Miyaji Professional Divisionでは予告通りPT64 Option Cardを入手!早速、様々な検証を行うことにしました!
第一回目の今回は、HORUSへのインストール、ファームウェアのアップデートをご紹介しましょう。

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まずはPT64カードの物理インストールです。
上の写真をご覧頂いてもお分かりのように、弊社のHORUSにはADカードが2枚、DAカードが2枚インストールされています。
オプションスロットの下に並んでいる入出力端子、AES/EBU 24チャンネル、MADI(コアキシャル/オプチカル)64チャンネル、Reference入出力、SYNC端子は標準装備となりますので、オプションカードを搭載せずとも、最大でデジタル88ch入出力 + 2chヘッドフォン出力が可能なのがお分かりでしょう。
さらに、オプションスロット以外にMADIオプション、GPIオプションも搭載可能です。

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PT64 Option Cardは、通常のAD/DAオプション等と同様、6スロット用意されたオプションスロットにインストールすることになります。
上の写真はスロットカバーを外したところですが、カードを接続する拡張スロットが見えるのがお分かりでしょうか?
詳細を確認した訳ではないのですが、PCIe x 1もしくはx 2の拡張スロットのように見えますね!

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ここにPT64 Option Cardをインストールするのですが、上の写真がその実物になります。
ものすごくシンプルな構成になっているのがお分かりでしょうか?
3つ並んでいるチップがHDインターフェイスのエミュレーションを行うものだと思われますが、なんと裏面にはチップすら載っていないシンプルなものになっています。

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当たり前ですが、Mini DigiLinkポートが2つ用意されているのも見えますね!
右のポートにPORT2 / EXP.と刻印されているのも見えますが、通常はHORUSのみでHDXカードの2ポートとそれぞれ繋ぐことが想定されているのでしょう。
HORUS以外のHDインターフェイスを使用する場合のため、Expansionポートとしても動作するようになっているのかもしれません。
この辺りの詳細は、検証を進めるなかでご紹介して行きましょう。

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カードのインストールは、ガイドに沿って押し込むだけで完了しますので、あとは固定用のネジを留めるだけです。
フラットケーブルを繋ぐために上部パネルを外す必要もないので、ものの2〜3分でインストールが完了してしまいます!

物理的なインストールで注意しなければならない点があるとすれば、どこのスロットにインストールするか?という事だけでしょう。

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上の写真は、すでにPT64をインストールした状態になりますが、HORUSのスロットナンバーは上段左から1、2、3、下段左から4、5、6となっています。

ADカードやDAカードはそれほど制限がないのですが、PT64に関してはスロット3もしくは6にしかインストール出来ません。
弊社ではスロット3にインストールしましたが、もちろんスロット6にインストールしてもかまいませんし、PT64カード2枚を両方のスロットにインストールし、Pro Tools HDXと128chのダイレクト接続を行うことも可能です!
その場合は、HDXカードが2枚必要になってしまいますが・・・

さて、物理的なカードのインストールが完了したら、次はHORUSのファームウェアをアップデートする必要があります。

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今回のファームウェア・アップデートは、Pyramix MassCoreマシンを使用して行いました。
もちろん、RavennaドライバーとMT Discoveryさえインストールされていれば、Macでファームウェア・アップデートの作業を行うことも可能です。

ご覧頂いているように、Cat 5e / 6ケーブル1本でセッティングが完了するのが、Ravennaインターフェイスの利点でもありますね!
ちなみに、MT Discovery /ブラウザを使用してのアップデートの他、HORUSのセッティングをMac上のブラウザから行うことも可能ですが、HDXと併用する場合はDigiLinkの接続の他、Ethernet接続も行う必要がありますので、お忘れなきように!

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それでは作業に移りましょう!
まずは、HORUSをメンテナンスモードで起ち上げる必要があります。
MERGINGロゴになっている起動ボタンのうち、小さい方を押しながら大きい方を押します。
HORUSの電源が入ったら、大きい方のボタンを離し、小さい方のボタンは押し続けます。
HORUSのディスプレイに上の写真のような画面が現れますが、これがメンテナンスモードで起動中という事を示していますね!

さらに小さなボタンを押し続けていると、プログレスバーが表示されているのも見えます。
プログレスバーがフルになると「Ready」と表示されますので、ここまで小さなボタンを押し続けることになります。

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この状態でPyramix MassCoreマシンを起動すると、MT Discovery上に「Horus in maintenance mode」という形でHORUSが現れて来るはずです。
これが表示されていない場合は、メンテナンスモードでのブートに失敗したことを意味しますので、もう一度HORUSを同じ手順で再起動するか、HORUSのディスプレイもしくはブラウザで「Reboot to Maintenance」をタッチします。

正常にメンテナンスモードでHORUSが起ち上がったら「Horus in maintenance mode」をダブルクリックしてブラウザを起動します。

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HORUS本体と同じ画面がブラウザ上に表示されます。
「Select File」をクリックし、あらかじめ用意しておいたファームウェアを選択します。(PT64カードを使用するためには、Firmware 3.0.5_28146以上が必要です)
ファイルを選択したら「Update」をクリックします。
プログレスバーが表示されて、アップデートの進捗状態を見ることが出来ますが、アップデートが完了すると「Update Successful!」が表示されます。

まれに「Update Failed…」が表示されてアップデートに失敗することがあるかもしれませんが、その場合は「Try Again」をクリックして再度アップデート手順を繰り返すことになります。
アップデートが完了したら「Reboot Device」をクリックし、再起動させてあげればファームウェア・アップデートの完了です!

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ファームウェアのアップデートを行うと、本体はもちろんのことながら、搭載されたオプションカードもアップデートされます。
上の写真では、スロット5にインストールされたDAカードをアップデートしているのがお分かりでしょう。
アップデート後のベリファイも行われますので、全てのアップデートが完了して起動するまで、しばしお待ちを(笑)

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HORUSの再起動が完了すると、ブラウザの方でもノーマルモードで起ち上がったHORUSを見ることが出来ます。

SETUP > Modulesをクリックすると、それぞれのスロットにインストールされているオプションを見ることが出来ますが、スロット3に「PT3」と表示されているのが分かりますね!
これで準備が完了した、ということになります。

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PT64カードが認識されているのが確認出来ましたので、まずはこの状態でPyramixプロジェクトをDSD256フォーマットにて作成してみましょう。

弊社のHORUSには、16chのAD/DAが搭載されていますので、16トラックまでのDSDプロジェクトを作成することが可能なのですが、問題なく起動しているように見えますね!
と思ったのですが・・・

Pyramixのミキサー画面をご覧ください。
マイクプリアンプのコントローラーが8ch分しか表示されていませんね???

ブラウザに戻って、HORUSの設定を確認してみましょう。

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AD/DAともにDSD256が選択されていますし「Formats」タブを確認しても、特に問題になっているような箇所はないようですね・・・
「Mic Preamp」も確認してみましたが、特にこちらも問題になっておらず、キチンと16ch分見えているようでした。

となると、問題が起こっているのはルーティング???

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早速Pyramix側に戻り、ミキサー・ウィンドウから「Route」タブをクリックしてみると・・・
もともと弊社のHORUSには、スロット1&3にADカードが、スロット4&6にDAカードがインストールされており、スロット3&6にしかインストール出来ないPT64をインストールするため、それぞれスロット3&5にAD/DAをズラしていたのですが、どうもそのコンフィギュレーションが残ってしまっていたようです!

とりあえずは上の写真のように、AD/DAをルーティングし直してみると・・・
ちゃんとミキサー上にマイクプリアンプのコントローラーが表示されました!

ちょっと前途多難な感じも受けてしまいますが(笑)次回は実際にHDXカードとダイレクトコネクトし、Pro Tools HDを起動してみようと思っています!
お楽しみに!

つづきはこちら! >>

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(文:Miyaji Professional Division:梓澤)

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